本日のブタ様
前回、仕事は養豚場で働いていると言いましたので、今回は仕事のことです
まずはじめに、、
豚は太ってる訳ではありません!
です(´▽`) '` '` '`
アレ、ほぼ筋肉と骨ですよ!
皆さんが口にする頃の豚は体脂肪率20~30%と、ややぽっちゃり系ですが、、
その1か月前までは10~15%!!
さらにその1ヶ月前までは5~10%!!
つまり
マッチョなのです♪♪
ま、基本的に動物はマッチョですね!!
仕事の概要
養豚場の仕事の流れとしては、
- 妊娠させる
- お産させる
- 健康に育てる
- 適正体重を管理する
- 出荷する
という形になります
(この他に肉用だけ、繁殖用だけという農場もあります)
妊娠させる
通称︰種付と言われる部門の仕事です
最近はAI(人工授精)が主流ですが、要は
オス豚と交尾させるのが面倒かつ効率的
、衛生的なのです
ココがとても大事な部門です
妊娠出来る時間が短いので、そのタイミングの確認は経験がとても重要になります
お産させる
およそ115日間の妊娠期間を経て、お産となります
生まれてくる子豚は10頭を越えます
しかし、親豚は意外と産んだ後、放置しがちなので、子豚が乳を飲みやすくする環境を整えたりすることが、健康に育つためにとても重要になります
健康に育てる
乳離れをした子豚たちを健康に育てるのは
とても注意が必要です
授乳中は乳に抗体が含まれているので、病気になりにくいのですが、乳離れした後は、自己免疫が弱く、衛生管理がしっかりしていないと病気になり、死亡してしまったりします
十分にエサを食べさせ、健康管理に気をつけることが、より良い肉質を作る上でのベースになります
適正体重を管理する
全ての生き物に共通するのですが、豚にも成長曲線があります
その成長に合わせて、エサを変えたり、環境を整えたり(温度変化や空調の管理)することで、適正な成長曲線に沿って育てることが出来ます
小さい時は1日に1kgのエサを食べ300g大きくなりますが、大きくなると3kg食べて1kg大きくなります!
コレが大食い=豚などと揶揄されるのでしょうが、人なんかより食費は数倍優れている訳です(´▽`) '` '` '`
しかし、個体差があるので、そのバランスを取りながら管理する必要があります
ここが崩れると、格付けに大きな影響を与えてしまいますので、経営をも左右してしまいます
出荷する
乳離れしてからおよそ6ヶ月前後で115kg、均整のとれた体型、程よい脂肪の付き方、これらをチェックしながら、選抜していきます
体重は体重計を用いますが、その他は見た目ですので、経験が大事ですね!
体重も見た目でおおよそを把握します
適正体重は110~120kgぐらいです
相場は1kgあたりの金額なので、120kgで出荷することを求められますが、これが難しいのです
まとめ
こうして食肉センター(と畜場)→肉屋→食卓となる訳です
豚は発育スピードから分かるようにエネルギーの塊のようなものです
なので疲労回復食材としても、とても有能な食材です
各地で銘柄豚がありますが、上記が基本的な流れとなります
ぜひ各地の豚肉を食べ比べしてみたいものです♪
どれだけ健康に育てられるか、ゆっくり育てるか、旨みの強い脂肪にする特徴のあるエサを与えるか、そういったことが味に個性を与えるわけです♪
何より、日本の飼育技術、豚肉の味、、、世界でもトップレベルなんですよ♪
新しい品種の育種という点で、歴史が浅いので世界に遅れをとっていますが、日々進化していますし、食材として確実に安心していただけるレベルかつ世界に誇れる品質ですので、国産豚肉好きが増えて欲しいと思っています!